「カッター工法」とは、切断面に固定したレールの上を移動する特殊切断機で鉄筋コンクリートを切断する工法のことです。
切断にはダイヤモンドブレードを使用します。
従来、コンクリートの建築物の切断や破砕作業は、ブレーカーやピッチングハンマーを使用して行われていました。
これらの方法で問題だったのは、騒音・振動、そしてコンクリート粉塵の飛散です。
一方、カッター工法では、騒音はきわめて少なく、振動にいたってはほぼなく、粉塵の飛散もほとんどありません。
そのため、ハツリ(従来のコンクリート建築物の切断や破砕作業)に代わって、カッター工法が採用されることが多くなってきました。
またカッター工法は、切断するコンクリートに直接レールを設置し、その上を加圧式の特殊切断機を移動させてコンクリート構造物の床や壁などの平面・斜面の切断を行います。
レールが固定されているため、切断を正確にスムーズに行うことができます。
そして、アタッチメントによっては50㎝の深さを切断することも可能です。